第113回(1997年5月分)「ピンチはチャンスの実践例見学」

2013.06.19

今月は神戸にあるディジタルグラフィック株式会社を見学した時の話をします。5月16日(専務は、5月21日)に、ハイデルベルグPTM社のセミナーの一環として、上記の会社の見学会がありました。見学会の目玉は、クイックマスターD1というパソコンで制作した版下(データ)を製版フィルムを介在させずに直接に印刷機に焼付けて印刷する機械の実演でした。

私は、実演よりもむしろ会社概要説明会での裏話に感銘を受けました。阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けた会社で、いわゆる幹部社員がゴッソリ退社した後に、残った社員が一致団結して会社再建に奮起するとともに制作・製版(プリプレス)のデジタル化に社運と自らの人生を賭けて取り組まれたということです。

その会社では、ピンチをチャンスにする並々ならぬ熱意と努力が、はっきり形に表れているのをみて、私は当社の新本社工場建設移転にこれくらいのパワーがなければ、大失敗をしてしまうことを肌身で感じました。私は今、全社員のパワーの集結が図れる施策の必要性を痛感しているところです。

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