第40回(1991年4月分)「国是に基づく国際協力こそ」

2013.03.11

忙しさにまぎれているうちに、統一地方選挙も終わり、ソ連のゴルバチョフ大統領もあわただしく帰られました。バタバタ日が過ぎるうちに政府は、自衛隊の掃海艇の湾岸派遣を決めてしまいました。1月にこのメッセージで心配していたことがあっさり現実のものとなりました。自衛隊法等法的にはいろいろ解釈できるらしいのですが、こんなに拡大解釈をしてもいいのかと不安になります。
国際的にお金を出すだけではなくて、汗を出して協力することはとても大事だとは思うのですが…。

やはり、現憲法に対する改憲論議をさわらぬ神にたたりなし的に逃げてきたことが気になります。現憲法第九条の、見直し論議をもっと活発にして、国民の総意に基づく新憲法の制定、国家をもっと尊重し、国家国民のために働く心をもった国民教育等、独立国家として一本筋の通った国是(個人の場合の信念)が必要だとつくづく感じます。今の日本には、国にも国民にも背骨がないのです。
国際協力の方法にしても他国に指摘されてから、アタフタ場当たり的なことをするのではなく、日本という国の存在感を他国に意識させるような理想(ビジョン)に基づいた行動こそが、国際社会において認められると、また強く感じました。

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