第297回(2012年9月分)「日中、日韓の関係悪化」

2014.03.07

隣国の韓国や中国との関係悪化の話題です。

韓国では、毎年8月15日(光復節)の前になると、日本からの独立記念日が近づいてきたということで、民族意識が高揚し、反日感情を扇動する報道が行われてきました。今年は、李 明博大統領の発言が、両国政府及び国民を鋭く刺激しました。36年間の日帝(日本帝国主義)朝鮮支配の怨恨は根強く、日本でこれだけ韓流ブームが盛り上っていても、このしこりを溶かすことはできません。

中国では、1931年9月18日に遼寧省奉天市(現在の瀋陽)柳条湖で、旧日本軍が引き起こした鉄道爆破事件が日本の中国侵略のきっかけになった記念日として、毎年記念式典が行われています。今年は日本の尖閣諸島国有化が中国政府を大いに刺激し、その結果中国各地でも反日デモがあり、一部は暴徒化して工場・店舗の破壊や商品の略奪にまで至りました。中国政府は、デモを抑制する能力を持ちながら、デモの規制を緩めたふしがあります。

どちらも隣国同士で、いつもは仲良くしていて、それがお互いの国民にとって役に立っていることが充分わかっていながら、領土の問題に政治が絡んで、いろいろ不具合が生じるのは、本当に残念なことです。

政治家は国益とよくいいますが、国民に犠牲を強いて国益を守ることが、本当に国益を守ることになるのか、私としては、両国の政府及び指導者(政治家)に問いたい気持ちで一杯です。

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