第249回(2008年9月分)「リーマンショックで世界が混乱」
2013.12.25
当月はアメリカ発の大変な世界的金融不安の話です。これは、アメリカの低所得者向けの住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付きからはじまりました。不良債権の連鎖が、世界中の金融機関をぐるりと一巡して、つまるところアメリカの大銀行・大証券会社・大保険会社が致命的な損害を受けて、政府の支援を受けるか、自国・他国を問わず他金融機関に買収されてしまうという状況に至りました。
日本の金融機関も程度の差こそあれ多少損失を蒙りましたが、幸いそのダメージは少ないようで、逆に買収する側に立っています。
そもそも、金融で儲けようという発想は、お金がお金を生むということで、自分自身が仕事をするのではなく、持っているお金を働かせて自分は楽(ラク)して儲けようということです。
元来、お金のある人が、お金はないけどよい事業計画や実行力のある人にお金を貸して、その人から分け前を配当(利息)としてもうらことは、資本主義のシステムとしては良い方法だと思います。
しかし、それが極端に偏って、欲が深すぎると何かわけのわからない金融商品という化け物に皆んな(個人も金融機関さえも)が、騙されることになります。
私達は、印刷業一筋に仕事してきましたが、今後は印刷関連・情報関連部門で頭を使い体を動かす実業を開発していかねばならないと思っています。