第235回(2007年7月分)「見知らぬオバサンの草取り」

2013.12.06

今月は当社の前の植栽の話です。この話題は、過去何回か取り上げたように記憶していますが、今回は奇特な方の話です。

2週間くらい前、私が出社する時に、おばあさんが一生懸命草を抜いているのを見かけました。私は、不審に思いつつ、そのおばあさんに「おはようございます。」そして、「ありがとうございます。」と声をかけました。すると、「私の気分転換にやらせてもらっています。」という返事です。

早朝の涼しい時に散歩して当社の前まで来て、一休みがてら気分転換に草取りをする、会社にとってはありがたいことですが、何でも「損得」で物事を判断して行動する世の中で、こういう奇特な方もおられます。

一見すれば、自分の「得(為)」になっていないのに、結局は自分の「得(為)」になっている行動というのは、私達の周りにいろいろあると気づかせられました。更に、目先の損得に気を取られすぎない行動が、心の余裕とか豊かさを表しているのかなとも感じます。

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