第130回(1998年10月分)「生き残る会社は「勉強」・「知恵」・「迅速」のキーワード」

2013.07.12

今月は東京での全国農協印刷連盟の研修講演会での話です。まずは、市場(お客様)のニーズの変化です。今までは、印刷会社は印刷機械装置とそれを使用する技術を売り物に商売をしていたが、これからはお客様の販売促進とか業務遂行に役立つ印刷物の提供が印刷会社にとって最重要課題である。このことは、現在当社の営業社員が月1回フォーシードの原田社長から特訓を受けていることです。

次に、新規顧客の獲得について、年間売上の1~2%ぐらいの新規売上しかできない既存顧客依存型の印刷会社は、確実に衰退するということです。年間10~20%の新規売上が必要という話でした。顧客の創造こそ営業の使命である。当社の場合は、前者に当てはまり非常に新規売上が少ない危険な会社ということです。

更に、印刷業のサービスの質の変化について、お客様の真に必要とする品質をタイムリーにしかも安価に提供できることが、柔軟にできねばなりません。例えば、工場部門は納期の半減化も当たり前と考えてそれに対応できねばなりません。そのためには、会社内のあらゆる経営資源を過去のとおりに使用するのではなく、新しい方法で仕事をしなければなりません。現在、社歴の新しい会社(創業10年未満)のうち18%の企業が、デジタルの活用と新しい顧客の獲得で業績を年率10~20%も伸長させているとのことです。

話を総合的にまとめると、仕事をする社員がそれぞれ知識力が高ければ問題解決の能力も育ち、しかも直感力も働いて応用力が発揮される。生き残る会社は、よく勉強し、そして知恵を出して、すばやく行動する。そうでない会社(組織)は、早かれ遅かれ競争場裏からの退場ということになるということです。

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