第129回(1998年9月分)「7号台風で大被害」
2013.07.11
9月22日にとんでもない台風(7号)が奈良県内を走り抜け、会社も甚大な被害を蒙りました。私の記憶では、昭和34年伊勢湾台風、昭和36年第二室戸台風(この時近鉄橿原線の駅舎は、殆ど倒壊した。奈良公園の直径50cm以上の松がバタバタ倒れた。)が、被害の大きい台風として印象に残っています。
しかし、今回の台風は、強風による被害の大きさが先の二つよりはるかに大きいです。足かけ3日に及ぶ停電も初めての経験です。生活するのには、水と火(ガス)があれば、何とか生きることができますが、電気がなければ仕事は殆ど何もできません。私達にとって電気が如何に重要か改めて思い知りました。
9月23日に関西電力まで状況と復旧見通しを聞きに行きましたが、「すいません」「一生懸命やっています」「何とかするようにします」というだけでした。結局、会社(工場)のある地域が一番後回しになっています。関西電力も災害が滅多にないために、停電に対する対応力が著しく落ちていたと思います。油断です。会社も老朽化している借工場の部分に酷いダメージを受けました。
これは、予期せぬこととはいえ、電話がかかっているのに受信できなかったというのは、大変な手落ちでした。非常時には、電話など通信手段の確保が不可欠です。万が一の時を想定した対策が必要であると感じました。
この台風は、私達に対して前途に予期せぬことが起きることを警告してくれました。全神経と全能力を傾けて予期できなかったことは仕方ないとして、手抜きやまぁそんなことは起こらないだろうという安易に妥協した甘い見込みは、絶対禁物だと肝に銘じているところです。