第111回(1997年4月分)「コンスタントな受注を目指して」
2013.06.17
今月は消費税に絡(から)んだ話を少ししましょう。8年前に、消費税が初めて導入された時には、印刷業界に消費税特需が起こり、当社の1991年3月の売上も約1億7,000万円に達しました。BF部門は、連日夜の12時前後まで仕事をし、3、4月に休日出勤を5回以上した人が数人いるような状況でした。みんなフラフラになるくらい仕事と闘ったという印象を強く持っています。
今年の4月には、消費税率が3%から5%になるということです。厳密に言えば、消費税4%(国の取り分)と地方消費税1%(地方公共団体の取り分)の計5%で「消費税(額)等」という表記が正しいということです。
私達の印刷業界には、たいした特需というものは何もないのですが、ただ人間の当然の気持ちとして、4月から2%も高くなるのだったら、3月までに買っておこうということで、3月末納品というのが増えているようです。
当社では、消費税に関することよりも、市町村の広報誌関係やJAの広報誌で大変仕事が錯綜しています。一過性の特需でしっかりと仕事に結びつけることも重要なことですが、私達は、コツコツと自分本来の業務を積み重ねて、お客様から信頼されて、任される仕事を増やさねばなりません。そういう意味で、現在は実際にする仕事を通じて、信頼を得る大きなチャンスが今私達の前にあるわけです。この目に見えるチャンスを掴んで、一過性ではない継続的な仕事が更にたくさん受注できるように良い品質の仕事をしていきましょう。