第89回(1995年5月分)「JA様とともに」

2013.05.17

世間では「オウム、オウム」ばかりでいささか皆さん食傷気味ではないかと思います。そこで、当社の業務に密着した話をしましょう。来年(1996年)5月の連休明けに、奈良県下の農協(JA)信用事業のオンラインシステムが全面的に改訂されます。
奈良県下のオンラインシステムは、1982年に当座性業務から始まり各業務が開発され、1992年11月には現在稼動中のシステムに改訂され今日に至っています。

このシステムに関する殆どの印刷物を当社で担当させていただいています。印刷物の仕様と価格を信連様と協議して決め、製品については全て当社の責任において生産・在庫し、単協様からのご注文に応じて納品(供給)させていただいています。従って仕様変更等が急に発生した時の在庫品の処分については多大のリスク(危険)を当社が負担するというマイナス面はあるものの、この業務を農協様から任されているからこそ今日の当社があるといっても過言ではないことは、社員の皆様もよく承知しておいていただきたいと思います。

その重要で多量の在庫を抱えている製品が来年5月に全て変わるのです。勿論新しい印刷物の注文を受けることはとても嬉しいことです。一種のオンライン特需が発生します。多種の印刷物を来年4月中旬には全ての農協への配送を完了している必要があります。
その為に今年初めから帳票の制作に着手しています。これからテスト品、試行品、本番品と何回にも分けて生産していかねばなりません。それと並行して新システムの単協向けの研修会が開かれるため、当社ではそのマニュアル作成のお手伝いもさせていただいています。奈良県の農協印刷として立派に仕事をさせていただいて、信連様はじめ各単協様の確固たる信頼を得て、それをベースとして当社の次なるステップである農協依存率(現在30%)を低減させながら総売上高を伸長させる為の活動に邁進せねばなりません。

会社は今大きな転換点の真っ只中にいます。社員の皆様も会社の重要な一員としてそれぞれの立場で良い方向への転換・上昇にその力を一層傾注してくれるようくれぐれもお願い申し上げます。

補足説明
弊社の総売上高のうちJA関係様への売上は、近年10%を下回っています。しかし、弊社にとっては依然として一番大切なお客様です。

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