第85回(1995年1月分)「阪神淡路大震災から得たもの」
2013.05.13
今月はまず17日の「阪神淡路大震災」で亡くなられた5,000余人の方々のご冥福を祈り、被害に遭われた何十万人の皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
さて、この大地震について、皆様はそれぞれいろいろな思い(感想)をお持ちになったことでしょう。
1.あの時、大きな揺れでとても怖かった。
2.亡くなった方、被害に遭われた方は本当に可哀そうだ。
3.奈良(自分や自分の家族・知人)に大きな被害がなくて良かった。
4.これから先に自分達にどんな影響があるのだろうか。
5.次はひょっとして、この奈良に大地震がくるのではないか心配だ。
大体このようなことは、誰でも共通して感じたことではないでしょうか?台風には気象予報が進んでいるのですが、地震予知については特に関西方面では、全くといっていい程実施されていませんでした。地震国日本では、いつどこにいても地震に遭う可能性はあるというわけですけれど、私自身あのような大きい揺れは初めての経験です。日本では大地震はよくあるとはいえ地域を限定すれば、何十年に1回あるいは、何百年に1回、時には有史以来初めてというサイクルでの発生ですから、人間の一生からみれば、運の良い人は大地震を知らずに一生を過ごすし、運の悪い人は大変な目に遭うことになります。
私達は毎日地震がくるかもしれないから心配(杞憂)だといって、日々の生活を蔑(ないがし)ろにするわけにはいきません。そうかといって、「地震などいつおこるかわららないことをクヨクヨ心配するなんてナンセンスだ」と全く無視して生活するには、今回の地震の生々しい映像を見たい者としては、ちょっと心にひっかかるところです。
結局のところ、地震発生前、発生後について行政や地域(会社)や個人が、その対策(計画)を立て実行することが、現在この世で生活している私達のとる最善策ではないでしょうか?
つまり、この大地震を契機として会社や、個人(各家庭)で地震対策を考えて、今後の私達の将来の生活を守る危機管理の第一歩を、まずできるところから始めてはどうでしょうか?是非ご一考をお願いします。