第76回(1994年4月分)「新社屋建設に向けて」
2013.04.26
今月は新工場建設についてお話します。かつて高取テクノビレッジ(工場団地)への移転を計画決定したことがあったのですが、工場団地の制約条件の多いことや建設可能時期が相当遅れるとの見通しになったために、その計画は中止しました。そして、改めて新工場建設に向けていろいろ活動していたのですが、現在の状況をまとめて社員の皆様にお知らせします。
まず第一に、現在の工場北側(春日神社側)の市道が拡幅(両側に歩道のある12m道路)にされるのに伴い、当社の機械室、地下重油タンク、倉庫、駐車スペースが土地収用の対象になります。現状でも狭くて仕方がないのに、たとえ70坪ほどとはいえ更に狭くなっては今までどおりの事業が運営できないし、今後の事業の発展・展開には、いいようもない痛手になります。そこで橿原市当局には、市には協力するけれども当社の事業が正常に、しかも発展的に運営できるように格段の配慮を求めていく方針で進んでいます。
次いで2番目には、自力で工場適地を求めてもう2年近くなるのですが、工場建設の可能な準工業地域は本当に限られた面積しかなく、土地価格も高くて、その地域で新たに土地を取得して印刷工場を建設しても、採算が取れる見込みはありません。そこで、市街化調整区域であっても一定の要件が整えば工場建設が認められるケース(場合)があるということなので、その方面が専門の建設コンサルタント会社に依頼して工場建設の可能性を模索中です。工場用地の候補は見つかっています。
もとより用地が決まらなければ、夢は夢でしかないのですが、私は、新工場建設(新しい職場づくり)に向かって、各部署・各人のさまざまな希望、期待を少しでも形のあるものとして実現できるように構想(ビジョン)を作っていこうと思います。現実には、建設スペース・コストに制約されるのは当然ですが、まずは夢を膨らませて、働きやすい生産性の上がる職場環境等々、新工場に対する全社員のコンセプト作りに着手したいと考えています。
今日の仕事に必死に頑張っている時期に、先の話は何かピンとこないボケた夢のような話に聞こえるかもしれませんが、連休でほっと一息した時に、この話を思い出して自分なりの夢を描いて下さい。