第59回(1992年11月分)「貴花田・宮沢りえ」

2013.04.03

今月の一番の明るい話題はなんといっても「貴花田・宮沢りえ」の婚約でしょう。いやびっくりしました。一人ずつ別々の記者会見での発表の態度、話した内容を聞いて2度びっくりしました。新鮮なほのぼのとした暖かさにとても好感がもてました。20歳と19歳とは思えません。一人前の大人以上です。
それもそのはずです。当たり前かもしれません。2人とも私達以上の人物です。貴花田は相撲という厳しい世界で大人を相手に堂々と勝負し、大関目前です。一方宮沢りえは、ヌード写真集で一層有名になりましたが、押しも押されもせぬ女優といえるでしょう。それぞれ国技相撲・芸能界と実力プラス人気の必要な社会でトップレベルで生活しているのは、普通の大人以上ですね。もちろん収入もすごいでしょうし、仕事や結婚に対する考え方も同年代の若い人とは全然違う確固たるものをもっているのでしょう。
そうでなかったら、厳しい世界で今まで生きてこれなかっただろうということが今さらながらにわかりました。

私達の生活は、彼らの住む世界からは全く縁遠く華やかさは何もなく全く地味なものです。それだけに安定性があり、一面厳しさに欠けるともいえます。

私達が彼らを羨んだり、彼らと比較することは無意味なことですが、私達は私達なりに普通の社会で普通の社会人として生活していて、それなりのいろいろな悩み困難を乗り越えつつ毎日がんばっています。もし、貴花田や宮沢りえを見て心掛けるとすれば、仕事に対する甘えを減らし、もっともっとプロの厳しさのにじみ出た生活をすることでしょうか?
自分に甘くても何とか生きていける普通の社会と、自分に厳しさがないと人並みにさえ生きていけない社会の差を知ることでしょうか?

私達は、とても勝負だけの世界で生きてはいけません。それだからこそ現在の生活環境を大事に考えてしっかり守り発展させていかねばなりません。その為の努力は、彼ら2人の努力と同じとはいわないまでも相通じる努力でなければならないと感じました。

若い2人がそれぞれいろんな難局を乗り越えて活躍し、いい家庭を作ってくれることを願わずにはおれません。

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