第21回(1989年9月分)「最先端の印刷機材を見学」

2013.02.14

9/22~26まで東京晴海において、「IGAS(アイガス)」という世界的に有名な印刷関連の機材展が開催されました。今回は当社から私を含めて5人の人達が参加しました。展示会のために5人も東京まで出かけるのは会社始まって以来の事です。

「IGAS」は大阪の印刷機材展と比べてまず出品数、出品品目の多様さ、出品機械の大規模なこと、レベルの高さ、という点で全然違います。そういうことから考えると大阪の印刷機材展の方が当社にとって身近で、より勉強になる気がしないでもありません。
しかし、大きな視点から技術面での世界の動き、日本の動きを実感できるのは日本では「IGAS」だけでしょう。「IGAS」会場の最新設備をすべて導入している、あるいは導入しようとしている会社は1社もないわけですが、当社はというと、それら最新設備と見比べると当社の存在そのものが、規模的にみても、レベル的にみても、本当にとるにたらない存在であることがよくわかります。

展示機械を見て大きな流れと感じるのは、素人でも使える「技術は不要」と強調していることです。しかし現実には、新しい設備を使いこなす専門知識や技術がとても大切だと実感しました。

当社は、
(1)いかに現有設備を有効に使うか?
(2)いかに仕事を段取りよくこなしていくか?
(3)失敗による損失をどのように減らしていくか?
という課題を解決して、生産性の向上を達成しつつ「知識と技能」の向上を図ってこそ、将来導入する最新設備も生きてくるものと思います。なかなか大変なことですが、各社が競ってやっていることです。

当社が、世界からみてとるにたらない存在であっても、地域では大きな存在です。より大きい存在をめざしてがんばりましょう。

補足説明
世界的規模の印刷機材の展示会は、「drupa」(ドイツ・デュッセルドルフ)「IPEX」(イギリス・バーミンガム)「PRINT」(アメリカ・シカゴ)「IGAS」(日本・東京)の4都市で交代に開催されていました。

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