第12回(1988年12月分)「時の流れは?」

2013.01.31

1年も終わりに近づいています。学校を卒業して社会人として働くようになると急に1年1年が早く過ぎるような気がします。特に、振り返ってみる1年は本当に早いと感じます。一体この1年何をしたのかなぁ…という感じです。

時(とき)、いわゆる時間は全ての人々に公平に与えられます。赤ちゃんも、学生も、会社員も、老人も、男も、女も、偉い人も、普通の人も、大金持ちも、そうでない人も完全に平等に、1時間は1時間です。又、オギャーと生まれた瞬間から、確実に、一歩一歩「死」に向かって歩んでいることもどんな人間にも共通です。
そういう風に、時間を見ると、時間を本当に重大なもの、貴重なものと見る人もあれば、どうせいきつくところが同じなら、時間について考えるのも、馬鹿くさいと思う人もあると思います。どちらの場合もその通りだと思います。
私は、人のその時の立場(環境)によって時間のもつ意味は刻々変化していると思います。その一瞬一瞬をどのように捉えているかは、誰しもはっきりしませんが、一定時間(1ヵ月なり、1年なりと自分の後に残った時間)をみれば、その人が時間をどのように考え、扱ったかわかります。
私達は、この限りなく平等に与えられたものを、振り返ってみて、意味あるもの(あぁよかった)と思えるものにできるか、後悔するもの(あぁ、あの時、あのようにしといたらよかった)にしてしまうかで、その時までの自分の生き方そのものに評価を下すことができるのではないでしょうか?

そういう意味で、この年末をひとつの区切りとして、よい1年をすごせるように、時間を自分なりに考えなおしてみてはどうでしょうか?

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