第158回(2001年2月分)「まさか!という事故」

2013.08.24

今月は森首相の退陣問題のキッカケとなった、米国の原子力潜水艦と日本の漁業実習船の衝突事故について触れたいと思います。

広い広い太平洋で海中から潜水艦が急浮上してきて海上の船にぶつかるなんていう事が現実におこりました。亡くなった9人及び遺族の方々にとっての衝撃(ショック)はどれ程のものでしょう。「まさか!」が起ったのです。潜水艦は、浮上する前にソナー(音波探知機)で海上を航行する船を探知する。さらに念をいれて必ず潜望鏡を目で見て確認する。

しかし、いつも100回やって100回ぶつかることはないので、「大丈夫」と思い込む。いつも思い込みでやっていても事故はない。ということで、いつものようにやっていたらとうとう事故になった。そういうことだとしたら、亡くなった方は本当に報われません。

特に、軍隊が民間人を傷つけることに激しい憤りを憶えます。軍隊は、平時においてどんなに間違っても民間人を殺してはいけません。軍隊の規律のゆるみが引き起こした事故だったのでしょうか?

私達も毎日仕事をしています。人命に関るような内容の仕事ではありませんが、安全第一をかけ声だけに終らないように十二分に気をつけて仕事しましょう。

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