第155回(2000年11月分)「米国・日本・ペルーの政治家達」
2013.08.21
今月は政治の事で話題になることがたくさんありました。その第一は、アメリカ大統領選挙の投票が終ってもなかなか新大統領が決まらないことです。選挙の方法や投票用紙の記入法なども日本と全く異なるようなのですが、全国統一の投票用紙が使われていないことが意外でした。まだブッシュさんになるとは決っていませんが、どちらにしてもフロリダ州での何百票というわずかな差で、新大統領が決まってしまうということになりそうです。世界一の大国(軍事・経済・政治力の大きさで)の大統領が決定するのにあまりに劇的というかあまりに差がなさすぎる事に変な気がします。と同時に、こんなに大きな一票があると思うと投票することの大切さを改めて実感しました。
第二は、自民党の加藤紘一さんがキッカケとなった森内閣総理大臣への不信任案の否決です。この国の構造改革が遅れるという閉塞感が一層増しました。
第三は、ペルーのフジモリ大統領の日本での辞任(ペルーでは罷免)です。余り長く権力者の椅子に座っていると独裁的になり不正腐敗の原因になることがよくわかりました。結局、ペルー国内での進退が窮まり、外国で自分自身の安全を最優先した身勝手な投げ出し退職で、無責任のそしりは免れません。日系の方なので余計残念な気がします。