第139回(1999年7月分)「現場監督さんから学ぶ」
2013.07.26
会社の新社屋建設工事は、順調に進捗しております。建設現場で働く方々は本当に厳しい労働条件の下で、しかも危険と隣り合わせで一生懸命働いていただいております。
建設現場で気がついたことがあります。それは、現場監督と一緒に建物の中へ入ると、現場監督は作業者が定められた手順通りの作業をしていない場合には、「これこれの作業の場合には、必ず何々を使って下さい」などとキッチリ指導をしています。作業をしている方はいろんな風貌の方がおられますが、年齢の上下などとも関係なく、「言うべき事を言うべきタイミング」で言っておられるのを目のあたりにすると、作業場全体の安全については自分が責任者なのだという姿勢がよくわかります。
このように、自分の責任をしっかり自覚して仕事をすることは職業人として当然のことなのですが、ややもすると、上司や同僚の責任の不足ばかりに目がいって、自分の責任を自覚していない人が多いのです。「いやそんなことはない」と思う人は、他人の責任を範囲を大きくして自分の責任範囲を知らず知らずのうちに自分に都合の良いように狭く限定しているものなのです。
そこで、私達は自分の責任を範囲を2倍に広げることで、自分自身の生まれ変わりのヒントを把んでいただきたいと思います。