第99回(1996年3月分)「漢字検定2級合格で5万円」
2013.05.30
私が先週参加した、漢字講師養成講習会について話します。一昨年10月会社では、特に営業・総務・生産管理・制作に所属する人達を対象として、全社員が漢字能力を高めて校正力を向上させるために、更に日本語処理のプロとして、お客様に間違いのない日本語の文章(特に漢字)を提供して信頼を高めることを目的に、報奨金制度を作りました。漢字検定2級合格で5万円の報奨金は決して低い金額ではないと思うのですが、現在2級合格者はたったの5人です。私としては、常用漢字をだいたいマスターした社会人の常識としての2級のハードルがこんなに高いものとは…?
講習会参加は、全体的な漢字能力のレベルアップをどうすればできるかと悩んだ上でのことでした。その結果、わかりやすくて美しい表現ができる日本語能力の習得が根本であるということをしっかり理解しました。その上で、やはり日本語の語彙(きっちり分類・整理したことばのあつまり)を豊富にするという点では、漢字がとても重要であることも確認しました。
常用漢字1945字(中国では5万字あるそうです)の一字一字について理解を深めて、お客様に対して「常用漢字ではこう表現します。」といえるように「新漢字必携」を配布してこれをテキストに「漢字マラソン」を再スタートさせたいと思います。「継続は力なり」の諺(ことわざ)?どおり弛まぬ精進を続けましょう。