第63回(1993年3月)「高校卒業式で育友会長の挨拶」

2013.04.09

今月は、当社でも新卒者を迎えるわけです。新卒の方は、当然のことですが、卒業式を終えて入社してこられます。そこで、私が高等学校の卒業式で育友会長として挨拶した内容のポイントを紹介します。
1.試験の点数のみで、人間を判断評価する学校社会の仕組みが出来上がっているが、社会においては点数をとる能力だけではダメだ。もっと別の能力が重要になってくる。
2.中学・高校そして今後の人生においても、同級生やほぼ同じ立場の人達同士で比較されることが多いのですが、これからは自分自身で自分の尺度で、自分の過去・現在・未来を比較することの方が、他人との比較よりもっと重要です。
3.以上2点に心して「人生の文武両道を極めよ!」。人生の文武両道とは、仕事は当然しなければなりません。その上に、運動・趣味・ボランティア活動、なんでもよい仕事以外のところで、自分の活動する分野をもって、自分の個性を磨き、仕事と両立させられるよう努力する。

話として、生徒にどれだけ理解されたかわかりませんが、すでに社会人として活動中の人達も、2・3について自問自答し人間として感性や能力の幅を広げ、深める努力をし、人間関係のつながりを広くする努力は必要ではないかと思います。

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