第57回(1992年9月分)「国民のレベルに応じた政府(政治)」

2013.04.01

最近テレビ、新聞を賑わしているのは、金丸自民党前副総裁の佐川急便からの献金問題です。5億円もの大金を受け取って、政治資金規制法というなまっちょろい法律違反で、たったの20万円の罰金で済むなんて…。
我々一般庶民の感覚からは、全く別世界のことのようです。何の見返りもなく、政治家に「国家のために、国民のために、先生どうぞご自由にこのお金をお使い下さい。」などといって、5億円も出す企業や人があるでしょうか?

金丸氏は自民党の最大派閥竹下派の代表として、日本を代表する政治家として、裏では暴力団の大親分とつながり、更には右翼対策に頭を下げている実態には、あきれかえるばかりです。更に、自民党の各代議士が金丸氏を守ろうとして必死です。当の金丸氏は議員さえもやめようとしていないようです。
これら一連の出来事に対して国民は冷ややかすぎ、無関心すぎると思います。こういう無関心が続くと、政府(権力者)はとんでもない悪法を作りだし、あの悪夢のファシズムの荒れ狂った戦前に逆戻りする危険を心配します。

我々が今できることは、とにかく選挙で一票を投じる。良い候補者のいないときは白票を投じる。棄権をしない。自分の周りで棄権する人をなくす。これが、一番簡単に実行でき、しかも効果のある方法です。
「国民はその程度に応じた政府しかもつことができない。」、この言葉の意味をもう一度かみしめて、今回の事件を見て欲しいと思います。

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