第289回(2012年1月分)「寒中見舞い」
2014.02.25
今月は「寒中見舞い」についてを話題とします。この「寒」という期間は、いわゆる24節気の「小寒」(今年は1月6日)から始まり、「大寒」(今年は1月21日)を過ぎて、「立春」(今年は2月4日)の前までだそうです。
従って、「寒中見舞い」の挨拶状は「小寒」(寒の入り)から「立春」の前までの間に出さねばなりません。
今年、私は何通かの寒中見舞いを受け取りましたが、全て、昨年に伴侶を亡くした奥さん(未亡人)からのものでした。
近年、暑中見舞いを出す習慣は少なくなっていますが、「寒中見舞い」は喪中の相手に対して、年賀状を出せなかった場合に出す挨拶状としての役割は変わらないものでしょう。又、逆に喪中の人が、年賀状を出せないので、その代わりにこの「寒中見舞い」を出す場合も多いのではないでしょうか。暑中見舞い、年賀状、寒中見舞い等、日本には季節毎に相手を気遣(きづか)い、思いやる気持ちを大切にする伝統が続いていることは、素晴らしいことです。私は、この素晴らしい習慣が絶えることなく、継続していけばいいなぁと思います。