第282回(2011年6月分)「関西電力の節電要請に思う」

2014.02.17

当月は節電の話題です。東日本大震災後、関東方面では夏の電力需要の増大に備えて、経済産業省から15%の電力節電の要請が行われました。関東地区で4月に計画停電が実施された時には、産業界はもちろん、一般家庭も多大なダメージを受けました。その教訓から何とか自分達が辛抱努力して、節電目標達成をしなければならないという心構えの上に具体的な取り組みが着々と実施されているようです。翻って、私達の住む関西地区では、関西電力が需給バランスの逼迫が予想されるとして、15%だか10%の削減要請を各府県知事にしたようですが、いまだに全体的に各企業各個人が節電目標に向かって一致協力している状況ではありません。

東日本大震災後、私達は被災地の早期の復興を願い、自分がどのような支援ができるか?又、このような国難に際し、自分達の生活スタイルを見直しどのように変えたらよいか?各人それぞれいろいろ考えさせられたと思います。

しかし、政府が国民に「こういう国作りをしよう」という呼びかけは何も無く、全くリーダーシップが発揮されていないことは、本当に残念なことです。そこで、現時点では、各企業が各個人が自分なりに良かれと思うことを着実に実行して、少々の困難には自分達の力で、防御・復旧する力を蓄える時期と考えるべきではないかと私は思います。

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