第122回(1998年2月分)「得意先の経営方針発表会に招かれて」

2013.07.02

当月は長野の冬季オリンピックについて書くつもりでしたが、それ以上にインパクト(衝撃)の大きいことがありましたので、急遽変更しました。

実は、2月21日(土)に当社の得意先であるU工業株式会社の経営方針の発表会に招待を受け、私が当社を代表して出席しました。当社でも経営方針の発表会は、毎年秋に行っていますが、外部からは経営コンサルタントを招くぐらいで、本当に内輪だけのものです。

ところが、U工業様は、金融機関はもちろん、仕入先の全てに招待状を出して対象者を幅広く、その上、出席者には事前に資料を送付されるくらいに、理解と意見を求める姿勢を徹底的に表に出されました。当日は、約30人の参加で、前年実績の報告と当期の計画発表や出席者の質疑応答等のあと、工場見学と現場で具体的に詳細な業務内容、投資内容の説明がありました。

私が大いに感銘を受けたのは、これから毎年、業績が良くても悪くても、この発表会を継続するという社長の姿勢です。「会社は、社会の公器」という観点から、社員は勿論、金融機関・仕入先にまで、自社の実態と今後の取り組み課題を完全オープンにしていくことは、非常に意義あることですが、反面それは、経営者にとっても社員の方々にとっても大変厳しい状況にさらされることになります。それに敢えて取り組む姿勢に大いに敬意を表し、当社もU工業様の良いところはどんどんマネして、逆に当社がマネされるような部分も創り出さねばと決心した次第です。

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