第94回(1995年10月分)「没後も人の心の中に生きる人」

2013.05.24

現在私が担当している「島谷八十八(やそはち)」という方の伝記の出版をお手伝いしていて感じた事を簡単に述べます。

この島谷八十八という方は、鹿児島県出身の剣道家で奈良へ来て、奈良県警察に勤務する傍ら、剣道修業をされ、京都に創設された武術教員養成所の第一期生として文字通り、明治・大正・昭和初期の日本の剣道界の第一人者として活躍された方でした。

この方は、明治末期から昭和12年頃まで旧制郡山中学で剣道の師範をされたり、奈良の武徳殿の教授をしておられ、その教え子達が奈良県剣道界の中枢を担うようになりました。晩年は、家庭的には子供もなく、又日本が戦争に敗れ、不遇のうちに昭和21年6月に亡くなりました。
しかし、戦後世情も落ち着きGHPによって禁止されていた剣道も復活するようになると、故島谷八十八範士九段を師と仰ぐ人々が島谷八峯会という会をつくり、先生の顕彰碑を作ったり、毎年の法要をお寺で行ったり、記念の剣道大会を開いて先生を偲んでおられます。
来年は50回忌ということで存命中の直弟子の方々も非常に少なくなったので、なんとか今のうちに島谷先生の遺徳を後世に伝えようと出版を企画されたわけです。

このように、死後50年の長きに渡って人々の心の中に生きている人の影響力に少なからず感動しました。
耳の遠いお爺さんが今なお竹刀(しない)を握り、島谷先生のことを話す時は目を輝かせて、少年のような笑みをたたえて話をされる姿に何回も接していると、私は見たこともない島谷八十八先生に逢ったような錯覚にさえ陥ります。
「亡くなっても名を残す人」は、言いかえれば「人の心の中に生き続ける人」ということができます。私には、到底無理かもしれませんが、新でも一人でも多くの人の心の中に生き続ける人間になれるよう精進しようと思います。

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