第11回(1988年11月分)「江戸時代の家から引越し」

2013.01.30

私の自宅の新築祝いとして互助会から傘立てと壁掛け時計をプレゼントしていただきました。どちらもありがたく使わせていただいています。

家を建てるということは一生に一度あるかどうかというくらい大事業ですが、お陰様でやっと塀もできほぼ完成です。10月から新しい家に住んでいるのですが、以前よりずっときれいで室内も明るくなり、その上暖かくて便利です。
しかし、台所がよくなっても家内の料理が上手になったわけでもなく、子供に一人一人部屋をあてがっても勉強をよくするようになったわけでもありません。私といえば、これまた同じで、よく仕事をするようになったということでは決してありません。むしろ建設中はずっとマイナスのほうがずっと多かったはずです。
そう考えると、えらい無駄なことをしたなぁと思うこともあります。無駄にしない為には、その中に暮らす人が変化しなければなりません。変化するためには努力が必要です。「建物も人間もサラになる。」というわけにはいきませんが、気分を心を一新することは出来ると思います。大袈裟にいえば生まれかわった気持ちで頑張ろうと思います。

補足説明
私の生家は、橿原市今井町という江戸時代の町並みが残る一角にあり、築後300年は優に超える古い家です。
私は、学生時代の4年間を除いて、結婚後もずっとこの家に両親と一緒に住んでいました。
1988年10月に、旧印刷工場の跡地に町並みには不似合いな、リーズナブルな家を建てました。
互助会とは、社員が毎月、自分の給料から500円を天引きして積み立てて、親睦活動や社員相互の慶弔費に充てている、社員だけの組織です。

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