第244回(2008年4月分)「新人研修の講師として」

2013.12.18

2008年4月4日に開かれた奈良工業会の新入社員研修会(2日間)の話です。

例年、奈良工業会(会員企業約150社)は、会員企業に入社する新入社員を対象に合同研修会を実施しています。当社も昨年は、3人の新入社員を派遣しましたが、今年は0人でした。0人にもかかわらず、講師を依頼されたので、ノコノコ出かけて、約40分間話をしました。

まず、私は受講者達を一人ずつ指名して会社員(サラリーマン)と学生の違いについて質問しました。

(会社員-学生)
1.給与賞与をもらう-授業料を払う
2.せいぜい1週間の休み-春・夏・冬の長期間(全3ヵ月以上)の休み
3.大人社会 平均年齢高い-同世代の人の集団 大人は先生だけ
4.勤務時間1日8時間と残業-授業時間短い
5.税金払う(厚生年金自分で払う)-税金払わない(国民年金は親が払う)
6.責任の重さ-学生の果たす責任は、社会人に比べて軽く少ない
7.欠席、遅刻給料減額-欠席、遅刻しても授業料は返却してくれない
8.60点の仕事は不良品でやり直し-60点でも合格で単位取得、終了
9.改善、工夫が奨励される組織-学校内は、保守的
1~6は、受講生が自ら答えを出しました。

私は、8・9の重要性について説明したあと、まず第一は、これからの長い会社員の生活には、健康が最も大切であること。次いで、何事にも前向きな姿勢に取り組むことや良い趣味を持つことを薦めました。

この講習会の前に、自分の新入社員時代を思い出してみて、その頃のことがとても懐かしく感じられ、感慨深いものがありました。いろんな上司・先輩後輩との出会いが、私の人生を豊かで楽しいものにしてくれたと実感します。

詩人相田みつをの言う「その時の出逢いが人生を根底から変えることがあるよき出会いを」重ねて、若い人達がどんどん成長して行くことを期待します。

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